岩手県早池峰山の晨明(夜明け)を詠んだもので、私の好きなくだりだ。なんて素敵な描写なのだろうと思う。美しくきらめく露の釣鐘草のイメージを膨らませ、風の動きと光の輝きを美しく歌い上げている。賢治は山の晨明の美しい情景に出会い、感動の余り “どこかへ行ってしまDR REBORN抽脂ひさうになる” と現心を失って陶然となったのだろう。次元の異なる賢治の心像世界に程遠いとは言え、私もその美しい情景に吸い込まれそうになる。

 私は如何してもツリガネニンジンを欲しくなり、数年前に訪れた宮沢賢治資料館のある花巻市で苗を買い求めた。開花したときは心が弾むほどに嬉しかった。きわめて淡い青紫色の下を向いた鐘形の花は、その先端がやや広がり、可愛らしい表情をみせる。風に揺れると釣り鐘のような花から「チリン、チリン」と清らかな音色が聴こえてきそうだ。それが涼やかでなんとも心地よい。賢治の世界にほんの寶寶 免疫力少しだけ近づいただろうかなどと大それたことを考えては満悦している。

この詩の下書きに「青いつりがねにんじんの ブリーベルきらめく霧と・・」とある。釣鐘草は明らかにツリガネニンジンであるが、ハクサンシャジン(別称タカネツリガネニンジン)とする説もある。しかし、ハクサンシャジンはツリガネニンジンの高山植物化した変種で、両花の決定的な違いはなく,正確には識別できないそうである。よって、基本種のツリガネニンジンを想起してもよいであろう。因みに根っこがチョウセンニンジンのように太く、釣鐘形の花を咲かせることからこの名前があるが、ニンジンの仲間ではない。
 ツリガネニンジンの花は朝露がよく似合う。何度となく安利傳銷撮ったが、私のカメラの腕前ではなかなかイメージ通りに撮れないのが残念である。

おもわず、ガツガツ。って、し、しょうがないでしょ。だって、この4日間、自分の旅行用の携行食料以外、温かい物はもちろん、調理したものなんて、なにも口にしていないんだから。
大体、あたしは町の人間で、野宿での火の免疫系統起こし方も知らないんだし。
ジョンが、道々、落ちて乾燥している枝を拾い拾い歩いていたのには、気がついていたけど、それらを使って、あっという間に火をおこしたの見てて感動したわ。あれこそ、本当に魔法みたいだったわ。

それから、レイブンさんの料理の腕前。食べられる食材の知識。調味料のおかげみたいなことを言っていたけど、それは謙遜ね。カインバラにいたときは一人暮らしで、料理にはそれなりに自信があったのだけど、完全にあたしの負けだわ。あたしが、どんなに最高の食材と調味料を国中から集めて調理したとしても、こんな味はとても出せない。すごいの一言しか出ない!
どうやったら、こんな風にできるのだろう?
山賊さんって、みんなこうなの? 山賊さんになると、こんな風に、なんでもできるようになっちゃうの?

う、う~ん……
あたしも、山賊に……
あ、ダメダメ! 絶対ダメ! 山賊になんか、なっち免疫系統ゃダメよ!

ジョンのおかげで全然疲れなんて感じていなかったけど、今までで一番長い時間歩いたせいかしら、相当体の方は疲労していたみたい。
レイブンさんの作った料理に舌鼓をうち、家から持ってきた荷物の中の薄汚れた毛布を引っ張り出して、体に巻きつけ、温かい焚き火にあたっているうちに、しだいに眼がトロンとしてきた。
猛烈な眠気が温かい毛布と一緒にあたしをつつみこむ。あたしの周りの乾いた地面が、心地よい寝床がここにあるよと手招きする。なにも考えず、ふらふらと体を投げ出し、地面に免疫系統横たえようと……
その動作の途中で、ハッと気がつく。
ダメ! こんなところで、無防備に横たわったりしたら、一緒にいる山賊さんたちが、あたしにどんなひどいことをするか!

今年、舞はとてもいい子にしてました。ママのお手伝いをいっぱいしたし、パパの言いつけもちゃんと守りました。公園で遊んでいても、近所の小さい子たち如新香港の面倒を率先して見ていたし、お勉強もがんばりました。だから、サンタさん、お願いです。今年のクリスマスプレゼントに』
お気に入りの可愛らしいイラストの入った便箋にここまで書いて、私の鉛筆はピタリと止まった。
あらためて思い返してみて、そういえば、私、ママのお手伝い、そんなにしたっけ? 小さい子たちの面倒ってなぁに? なんて、疑問に思ったりもするけど、書く手が止まったのは、そんなことが原因じゃない。
私、今年のクリスマスのプレゼント、サンタさんにどっちのお願いをしようか? って悩んだからだ。
私が今欲しいのは、二つ。もちろん、二つともお願いしてもいいんだけど、パパが言うには、サンタさんがかなえてくれるのは、一つだけだって。
二つ以上のお願いをするような欲張りな悪い子は、プレゼントが一つももらえないって。
そんなのヤダ! だから、どちらかを選ばなきゃ!
う~ん・・・・・・ どっちのお願いにしようか?
う~ん・・・・・・

手紙の空白を睨みながら、真剣に悩むこと一時間。サンタさんの手紙に書くお願い事を決めた。
『お願いです。今年のクリスマスプレゼントに、弟をください』
今年の秋、優貴奈ちゃんの家に弟が生まれた。すごく小っちゃくて、可愛くて、ベビーベッドの横から寝ている様子を眺めているだけでも、飽きない。
たまに機嫌が悪いときがあって、泣き喚いてうるさいことも如新香港あるけど、でも、哺乳瓶を小さな口で、ムングムングと吸っている姿をみると、抱きしめたくなっちゃう。
優貴奈ちゃんの家へ遊びに行くたびに、いつも私も弟がほしいって思っちゃう。
だから、サンタさん、お願い。私にも、優貴奈ちゃんのところのようなかわいい弟をください。

私は心をこめて、一生懸命に便箋に文字を書き、封筒に入れて、居間のテーブルの上に置いた。
テーブルの上に置いておけば、ママが後で、切手を貼って、サンタさん宛てにポストへ投函してくれるって言ってた。だから、これでちゃんとこの手紙はクリスマスまでにサンタさんの手元に届いて、私に弟をプレゼントしてくれるはずなのだ。
テーブルの上の封筒に目をやると、自然とニヤケ笑いが溢れ出てくるのを止めることができない。
クリスマスになったら、私にも、優貴奈ちゃんのところみたいな可愛い弟が。
うふふふ。
私にも可愛い弟ができたら、毎日、面倒を見てあげて、ミルクとか用意してあげたり、おしめを替えてあげたりするんだ。
大きくなったら、一緒に公園でボールで遊んだりして。
和樹くんのところの敦士くんみたいに、いっつも私の如新香港後ろにくっついてトコトコかけてきたりすると可愛いなぁ~
うふふふ。

それからだった。私が図書室で勉強していて、ついうとうとしていると、いつのまにか隣の席に古田くんが座っている。
古田くんは、いつも借りたばかりの本をとても真剣な眼をして読んでいる。意識を本に集中させていて、眼が覚めた私が声をかけても、なかなか樓按貸款気が付かない。
そして、かならず私の名前を間違えるのだ。
水野さんだったり、今村さんだったり、ひどいときにはジョゼフィーヌだったり。
どうやら、その時に読んでいる本の中の登場人物の名前が出てくるみたいだ。
その日もそう。眼を覚ました私が声をかけると、

「古田くん?」
「えっ? ああ、たよさん、なに?」
「えっと、それって、もしかして時代小説?」
「うん、そうだよ」
「へぇ~、そうなんだ」
「ああ」
私との会話はもう済んだとでもいうように、また、視線を本に戻そうとする。
けど、その時だけは、ちょっとした悪戯心が働い冷氣機推介た。だから、急いでこう尋ねた。
「ねぇ? その本ってどんな話?」

「えっ? ああ、えっと、江戸時代の話で、大商人の屋敷に奉公に来た少女が苦労しながら成長していく話」
「へぇ~ じゃあ、たよってその主人公の子?」
「ああ、うん、そう。あれ? 大石さん、この本、読んだことあるの?」
もちろん、読んだことはない。首を振る。
「ふ~ん」
古田くんは不思議そうな顔をして、そうして、視線を手元の本に戻すのだった。

その後、今まで古田くんが手にしていた本のタイトルとその時に呼び間違えた名前を思い出し調べてみた。
やっぱりだ。
それぞれの本のメインヒロインは、中原という姓冷氣機推介であったり、水野だったり、今村だったり、ジョゼフィーヌだったり。
これって・・・・・・ 古田くんは、読む本の中でヒロインを私に重ねているのかな?

< 2016年08>
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